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第4回国際アブデュルレシト・イブラヒム・シンポジウム、明日トルコ・アンカラで開催

2017.3.6

日本にある東京ジャーミイの前身である東京回教礼拝堂(通称:東京モスク、代々木モスク)の初代イマーム(指導者)で、イスラムを日本に紹介するのに大きく貢献したアブデュルレシト・イブラヒムをテーマにしたシンポジウムが3月7日、首都アンカラで開催される。

第4回国際アブデュルレシト・イブラヒム・シンポジウムは、東京回教礼拝堂(通称:東京モスク、代々木モスク)の開堂と複合施設の開設80周年を記念して開催され、宗務庁のメフメト・ギョルメズ長官、アンカラ大学言語歴史地理学部日本語日本文学科のA.メルトハン・デュンダル教授、ミーマール・シナン美術大学のイスマイル・トゥルクオール准教授、東京大学の名誉教授で東京外国語大学大学院総合国際学研究院の小松久男(こまつ ひさお)特任教授(日本)、東洋大学の三沢伸生(みさわ のぶお)教授(日本)、タタール百科事典の編集責任者イスケンデル・ギルヤゾフ教授(タタールスタン共和国)、シェハベッティン・メルジャニ歴史協会のイルドゥス・ザギドゥリン教授(タタールスタン共和国)、ロシア・イスラム大学の学長レフィキ・ムハムメトシン教授(タタールスタン共和国)により科学諮問委員会が結成されている。アンカラ大学アジア太平洋研究応用研究センターとトルコ日本実業家協会が主催し、トルコ宗教基金が後援する。

シンポジウムは、ヌマン・クルトゥルムシュ副首相、駐トルコ日本国特命全権大使の岡浩(おか ひろし)大使、アンカラ大学学長のエルカン・イビシ教授の臨席のもと、3月7日9時30分から18時まで、アンカラ大学タンドアン・キャンパスにある学長棟の100周年講堂で開催される。

シンポジウムでは、アンカラ大学学長のイビシ教授、日本の岡大使、宗務庁のギョルメズ長官、クルトゥルムシュ副首相が挨拶を行った後、デュンダル教授が「はじまりから今日までのトルコと日本の関係 アブデュルレシト・イブラヒムと東京ジャーミイ」をテーマに基調講演をする。

その後、3つのセッションがあり、「アブデュルレシト・イブラヒムの日本の友、大隈重信(おおくま しげのぶ)」「新たな史料に基づく、アブデュルレシト・イブラヒムの日本での生活」「新たな史料に照らしたアブデュルレシト・イブラヒムと日本」など、あらゆる観点から取り上げられたアブデュルレシト・イブラヒムとトルコと日本との関係に関する12の発表が行われる。

アブデュルレシト・イブラヒムとは?

アブデュルレシト・イブラヒムは、1857年に現在のロシアのオムスク州に生まれたタタール人のウラマー(イスラム知識人)で、東京に建てられたモスクである東京回教礼拝堂の初代イマーム(指導者)を務めた。生涯で2度日本を訪れ、日本にイスラムを広めるのに大きく貢献した。1944年に東京で死去した。アブデュルレシト・イブラヒムの墓は、東京の多磨霊園にある。

東京回教礼拝堂(通称:東京モスク、代々木モスク)

東京回教礼拝堂(通称:東京モスク、代々木モスク)は、ロシア革命から逃れて日本に渡ってきたトルコ系民族タタール人の手により、東京都渋谷区に建てられ、1938年に開堂した。老朽化により1984年に閉鎖、1986年に解体された。

現在の東京ジャーミイは、モスクの再建を委託されたトルコ政府が中心となって「東京ジャーミイ建設基金」を設立して建設に取り組み、2000年6月30日に開堂を実現させた。現在、東京ジャーミイ・トルコ文化センターとして、モスクでの宗教活動のほか、イスラムやトルコの文化を伝えるよりどころとして多くの人に親しまれている。

(2017年3月6日 文責: 浅野涼子)